祝福の伝統を立てる

祝福を受けて否定するのは、サタンよりもっと悪いです。サタンが讒訴(ざんそ)するというのです。これは直接主管圏内に入って堕落したのと同じです。皆さんは知りませんが、その原則、その天理の法度が適用されるということを知らなければなりません。ですから、頑張らなければなりません。皆さんが、どのようにその伝統を立てるのかということが重要な問題です。(『罪と蕩減復帰』光言社 p.19)

「祝福」の意義と価値を知る者は、それが素晴らしいものであることを認めていることでしょう。
しかし、その祝福を守ろうとすれば、守り得るだけの思想武装と実体基の造成が必要だと感じます。
思想武装というのは、統一原理をはじめ御言葉をよく学ぶということです。
文鮮明先生が生前に遺言として残された御言葉ともいうべき「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」の講演文の中で、天地の重要事項として以下のような内容を強調されています。

第一に、全祝福家庭はまず家庭の中で神様を中心にお迎えし、父母と子女が完全に一つになる訓読教育を毎日実践しなさいということです。原理教育、真の父母様が下さった教材・教本教育、真の父母様の自叙伝の内容の教育、そして原理本体論の絶対「性」教育を徹底的に行うべきだということです。

実体基盤の造成とは、簡単に言えば、家族、家庭の一体化だと考えます。
世の中の崩壊は家族から始まっています。
左翼的思想による政策もまた、家族、家庭の解体を目的として行われています。
夫婦関係や親子関係、兄弟関係が悪くなれば、どんなに頭で祝福の意義と価値を知っていても、理想と現実のギャップゆえに心が萎え、最後には硬直化し、その心は折れてしまいます。
御言葉と実体、実体と御言葉、これが一つになるための努力こそが人間の責任分担、間接主管圏の意味するところでしょう。

祝福家庭が祝福の内容を知らなければ、千秋の恨みを残す。(『御旨の道』Ⅳ祝福について・一 祝福)

文鮮明先生が生きておられるときには、「文先生頼り」の信仰で安心してしまっていたように思います。
しかし、文鮮明先生が聖和(逝去)された今、自らの責任と自立(自律)を強く自覚すべきであり、最低でも家族、家庭を単位として思想武装と実体基盤の造成はなされなければならないと思います。
できれば、3家庭以上が内外共の連携を持つべきでしょう。
目指すは氏族的メシヤ勝利の基台であることは言うまでもありません。
厳粛な姿勢で御言葉を学び、謙虚な心で御言葉を実践する、これが信仰生活の基本であり、祝福家庭の日常生活の土台となるものだと思います。
さまざまな出来事を通して、心の揺れている祝福家庭が多くいると思います。
今一度、「祝福」とは何なのか、「祝福家庭」とはどのような家庭であるべきかを自問してみなければならい時だと感じてます。



日本の青年たちに御言葉を語られる文鮮明先生