交叉祝福

理想的な平和世界を成し遂げようとするとき、交叉祝福より早い道はありません。他の方法では時間がどのくらいかかるか計算もできないことが、交叉祝福によって、二、三世代経てば奇跡のように成し遂げられます。ですから、平和世界が少しでも早く訪れるよう、国境を超えてお互いに怨讐と思っている国の人どうしで結婚しなければなりません。結婚する前は「あの国の人は見るのも嫌だ!」と言いますが、その国の人が夫になり妻になれば、半分はもうその国の人になって、あらゆる憎しみが、雪が解けるように消えていきます。そのように二代、三代とそれを維持していけば、憎しみは完全に、根こそぎなくなります。(『平和を愛する世界人として〜文鮮明自叙伝』p.227)

交叉祝福は、国家を超えた結婚ばかりを言うのではありません。宗派が異なる人たちを結婚させることも、国境を崩すことと同じくらい重要なことです。実際、国境を超えることよりもさらに難しいのが異なる宗派間の結婚です。しかし、紛争を抱えた宗派どうしも、結婚をすれば、宗派を超えて融和するようになります。交叉祝福で結婚すれば、お互いにそれまで生きてきた文化が違うと門に固く鍵をかけるようなことはしません。白人と黒人が結婚し、日本人が韓国人と結婚し、アフリカ人とも結婚します。そうやって交叉祝福で結婚する人数が百万人を超え、一千万を超えて、広がっていくのです。交叉祝福を通して完全に新しい血統が生まれています。白人と黄色人と黒人を超える完全に新しい人間が誕生するのです。(『平和を愛する世界人として〜文鮮明自叙伝』pp.227-228)

文鮮明先生は92年の生涯の中で実に多くの事をなされました。
その中でも特筆すべきは「祝福結婚」でしょう。
さらに、その中において、「交叉祝福」の推進は人類史的な評価を与えるべき文鮮明先生の偉業であると思います。
国境を超えた結婚、宗派を超えた結婚。
その本質は怨讐を超えた憎しみを溶かす結婚です。
憎しみを溶かすのは真の愛しかありません。
真の愛はどこからくるのか。
ここに「祝福結婚」「交叉祝福」の秘密があります。
文鮮明先生が開いた祝福の門こそが天国の門であり、人類一家族平和世界のゴールデンルール(黄金律)です。
超人種、超民族、超宗教(宗派)、超国家は、交叉祝福によるしかないでしょう。
ビジョン不在のグローバリゼーションや国際化ではなく、明確なビジョンを提示する「One Family under God」の世界こそが万民が目指すべき道です。
その最良にして最大、最高の実践が「交叉祝福」なのです。



6000組の国際合同結婚式で主礼を務める文鮮明ご夫妻